前作から垢ぬけて帰ってきた。
1993年にコナミから発売されたスーパーファミコンソフト
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』をレビューします。
また今回から記事内の「いいところ」と「微妙なところ」をわかりやすくする為、
各項目のタイトルの文字を色分けしてみました。
どんなゲーム?
コナミのゲームシリーズ「がんばれゴエモン」のSFCシリーズ第二作。
(画像はWiiUバーチャルコンソール版です)
前作「ゆき姫」から横スクロールアクションの要素を強化されていて、
あらゆる面でパワーアップしており、難易度の高かった前作よりも遊びやすくなっている。
また前作で登場したゴエモンとエビス丸に加えて、新たにサスケが使用可能に。
どれくらい遊べる?
ストーリークリアまでおよそ5時間。
全ステージ開放やミニゲームなどのおまけ要素も含めると、それ以上。
どんな人にオススメ?
■難しいアクションが好きな人
■昔の日本の雰囲気が好きな人
このゲームのイイところ!
前作から、より多彩になったステージと強化された演出
今回もゴエモンらしいコミカルで魅力的な世界観は相変わらず。
特に今作に関しては背景に気合の入った演出が今作では輝いている印象でした。
寿司と天ぷらなどの和食で構成されたステージがあったり、
けん玉やこけしなどの日本玩具をモチーフにしたステージがあったり等々、多彩でユニーク。
全編ふたり協力プレイが出来るので、このユニークな世界を
みんなでわいわい見ながら遊ぶと結構盛り上がります。
鯉のぼりはまだしも、けん玉が浮いてたり・・・
今じゃ滅多にお目にかからないコケシまで。
場所によっては、乗り物に乗って進むところも。
そして、筆者は推したい点としてシリーズ安心の音楽!
道中ステージから敵の城内で流れるノリの熱い曲まで、全体的にやっぱり良曲揃いです。
特に城ステージで流れる「松の廊下を駆け抜けて」は、
疾走感のある作中でも特に人気の高い曲なので、今後遊ぶときは耳を傾けてみると良いかも。
たまには足を止めてゆっくり聴いてみるのもオススメ。
また町の中にはミニゲームがあったり、謎の住民が住んでたりと小ネタが満載。
前作ではミニゲームの1つにグラディウスが遊べましたが本作では「XEXEX」が遊べます。
ミニゲームの数は前作よりも減ってはいますが、それでも豊富なほうで1つ1つ楽しいですよ。
とある町の民家にはあの「コナミホットライン」の受付人が!
(知らない人は自分でぐぐってみよう!)
からくり忍者サスケ 初参戦!
前作で登場した「ゴエモン」「エビス丸」に加えて、
今回新たに「サスケ」を使うことができます!
サスケが使えるのは本作が初めて。
サスケは3人の中で最も移動速度とジャンプ力があり、
武器強化をするとクナイ投げが出来るようになるなど比較的使いやすいキャラクター。
(一番使いやすいのはバランスの取れたゴエモンだとは思うけど)
彼は前作だとボスキャラとして登場していただけに、この参戦は嬉しい。
またプレイアブル以外でも「ヤエちゃん」「物知りじいさん」「おみっちゃん」など、
シリーズお馴染みの顔ぶれが勢ぞろいしてストーリーを盛り上げてくれます。
ヤエちゃんかわいい。
(彼女は次回作の3から操作できます)
(彼女は次回作の3から操作できます)
おみっちゃんは最後に大活躍してくれますよ~。
ハードの限界に挑んだゴエモン・インパクト戦!
いまやシリーズの顔ともいうべき巨大メカ「ゴエモン・インパクト」は、
実は今作がシリーズ初登場デビュー作なんです!
でっかいキセルがよく似合う、クールなやつ。
ゴエモン・インパクト操作シーンでは、
目的地まで敵を蹴散らしながら進む強制横スクロールアクションパートと
ボスの巨大メカとタイマン勝負する3Dコックピット視点アクションパートの2パートに分かれて進む。
特に後者のタイマン勝負の場面では、
SFCハード技術機能の特徴である「拡大・縮小」をふんだんに活かしており
ハードの限界に挑んだ迫力あるバトルが楽しめます。
小さな敵メカ達を、ハエ叩きの如くなぎ払っていく。
3D視点が熱い、本作最大の見せ場。
金銭面の改善で、前作よりも遊びやすくなった
今作はこれを反省したか、かなり改善されてます。
まずストーリー攻略に必要なイベントアイテムが少なくなり、
アイテムの物価も全体的に低くなったので、金銭に困ることが前作から一気に無くなりました。
さらに各ステージ内には千両箱が多数配置されていたり、
ステージのゴールで大量のお金を手に入るので、かなり簡単に貯まるうえ、
一度クリアしたステージに何度でも挑めるようになったので、かなり稼ぎやすくなってます。
またゲームオーバーになると前作では、
幾ら稼いでも所持金が強制的にゼロになっていましたが
今回所持金の半分を失う程度に調整されたので、リトライもそこまで苦にならなくなりました。
あえて稼がない縛りプレイも、楽しいかもです。
もちろん前作から引き続いて
ミニゲームでも好成績を取れば多額の賞金がもらえるので、
お金なくなってきたかな?と思ったらミニゲームで稼ぐのもアリ。
このゲームの微妙なところ
やたらとむずかしいインパクトステージ
今作の見どころであるゴエモン・インパクト戦ですが、
これの難易度がやけに高い。
2D横スクロールパートでは、操作感がもっさりとした癖のある操作感でありながら、
随所に落とし穴のトラップがあり、慣れない内は結構大変。
そしてボス戦パートではさらに難しく、
戦闘中はインパクトの燃費が常に減り続けており、敵から攻撃を受けると著しく減少する。
完全に燃費が尽きてしまうとゲームオーバー。
常に減り続けてる・・・つまり時間制限付きなのです。
的確に攻撃をしていかないと、何も出来ずに負けることも。
しかも初戦の敵から素早く動いて攻撃してくる難敵で、
「えっ!どうやんのこれ」と戸惑ってる間にゲームオーバーなんて事がよくある。
全体的にボリューム不足気味
道中ステージや町は自由にプレイできるのですが、
城ステージやインパクトステージは一度クリアすると再プレイができない。
もう一度遊ぶには、別のデータで初めから遊ぶしかありません。
今作の城ステージは、背景や仕掛けに力の入ったステージが多いだけにこの仕様は惜しい。
また、ステージやミニゲームの数が過去作と比べて少なく、
エンディングまで意外にあっさりと終わってしまう。
せめてほんと、城ステージだけでも再プレイ出来るようにしてほしかったです。
◆
まとめ
総合評価:★★★★☆
全体的に前作よりも遊びやすくなって、より万人向けになりました。
日本らしいコミカルな仕掛けが満載で、見ているだけでも楽しく
おまけ要素も相変わらずの充実っぷり。だれかと一緒に遊ぶと盛り上がりますよ。
シリーズ初めての人とかには、こちらをオススメ。
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